ユニット1日本コカ・コーラにはブラインドテイスティングのアクティビティがあります。これは私のクラスでは、学生が毎年、学期を通しての一番好きなアクティビティとして挙げることの多いアクティビティなので、少しコメントをしたいと思います。
まず、みなさんは、コーラを買う時、コカ・コーラを買いますか、ペプシコーラを買いますか? 「私は断然コカ・コーラ派!」「いやいやペプシ派よ!」どうしてでしょうか?
「私は全然気になりませ〜ん」スーパーでセールをしている方を買う、こだわらない派のあなた、じゃ、偶然同じ値段だったら、どちらを買いますか?「私は健康に気をつけているから、コーラは飲みません」というコーラ拒否派のあなた。じゃ、自分の家でパーティをするので、友達用にコーラを買ってください。同じ値段のコーラ、どちらを買いますか?
このような質問をしたら、だいたい、どちらかの製品に対して買う傾向があるのが分かります。飲むと〜のほうが美味しいから、違う製品は絶対選ばないというコアファンも時々いて、熱く語ってくれることもあります。
そういう意見を出し尽くした後で、ブラインドテイスティングをします。
手順は、例えば、カップAにコカ・コーラ、カップBにペプシコーラ、カップCにアメリカの一部スーパーで手に入るプライベートブランドのコーラに少量入れます(その間学生は廊下に出て、どのカップにどの製品か分からないようにします)。準備ができたら、味を日本語で描写しながら飲んでもらい、どれがどの製品か参加者全員に予想してもらいます。
このアクティビティ、私は既に10回くらいいろいろなグループとしましたが、あたる確率は50%くらい。2つの飲み比べはやはり正解率が高くなるのですが、Cにもう一つ入るると、正解率がぐ〜んと下がり、ほとんど当たらなかったということも。大抵の場合、参加者、本気で悔しがります。コアファンで予想を外した人はかなり熱くなり、中には私がずるをしたのではないかと、疑う人もいるので、ちゃんとメモに書いておきます!
こうして当たった、当たらなかったと一通り盛り上がった後で、一緒に考えてみてください。当たる確率は〜%だった(あるいは高かったら:当たる確率は50%だと言われている。つまり、私たち消費者が「味」で選んでいると思う飲み物の味を、本当に見分けて買っているとは言いがたい。商品のイメージ、ブランドが持つ価値、会社のイメージ、そのような「味」以外のものにも私たちは無意識に影響されて選んでいる可能性はないだろうか?
どうして企業がブランド管理に非常に力を入れているかという意味が分かりますね。
ブラインドテイスティングに関して、実は、ペプシチャレンジというブライドテイスティングを使ったキャンペーンがアメリカであったことが大変面白く書かれた記事があります。又、別のエントリーでご紹介、おすすめに入れておきます。
ビジネスケースを使って楽しく日本語を学びましょう。「中級から伸ばす:ビジネスケースで学ぶ日本語」(JapanTimes出版)の「裏」教材です。楽しく、熱く、うららかに、情報やアイディア交換できたらと思います。
2014年6月11日水曜日
2014年6月10日火曜日
<おすすめ>「ことばとマーケティング」松井剛著
<おすすめ><本>「ことばとマーケティング」松井剛著 発行所:碩学舎 発行元:中央経済社
一橋大学の教授、松井剛先生の「ことばとマーケティング」をおすすめします!松井先生は私がビジネスケースを取り上げた本書の執筆過程で、神様がくれた奇跡としか思えない出会いをし、出版にお力添えをしてくださった先生です。本書の内容校閲をしてくださり、またビジネスケースを使って教える楽しさや意義を私に教えてくださった先生であり、尊敬する友人でもあります。
この本はマーケティングの専門書ですが、私たちの日常生活に身近なマーケティングの例がふんだんにあり、一般読者にも分かりやすく読めると思います。専門外の私にとっては特にマーケティング理論が一番勉強になりました。消費論、マーケティング行動、流行やブーム、意味形成プロセスの論など、難しい理論がとても分かりやすい例とともに説明されているので、とても面白いです。読みながら、ワクワクで、鳥肌がたちました!
私はビジネスケースを使った本書を執筆する過程で、自分なりに取り上げた企業についてリサーチをしてきました。「ことばとマーケティング」は、私にとって、自分がリサーチを通して理解した点と点を結ぶような、混沌としたものに一筋の光をあて意味をみいだせるような、そのような手助けになるものです。
2014年6月2日月曜日
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